過去問のスケジュール~中学受験の過去問対策はいつから始めるべき?~ – 戦う受験生と母のカンパネラ

過去問のスケジュール~中学受験の過去問対策はいつから始めるべき?~

中学受験
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夏休みに入ると、新年度用の過去問(赤本)が書店に並び始めます。中学受験の場合、いつから過去問に取り組んだらよいのでしょうか。

中学受験の場合はいつから過去問をやるべきか

基本的には塾の先生の指示に従ってください。恐らく、ほとんどの場合「過去問を始めるのは以降。今は未だ手をつけないでください。」と言われることが多いのではないでしょうか。親御さんとしては焦る気持ちもあるかと思いますが、塾の指示に従いましょう。

秋からで本当に間に合うのか

過去問は秋、つまり9~10月頃から始めるのが一般的です。それで充分間に合います。ただ、もっと早めに取り掛かるべきお子さんと、絶対に9月以降にした方がよいお子さんがいますのでご注意ください。

御三家は早めに過去問を解き始めた方が良い

ズバリ難関校狙いのご家庭は早めに始めているケースが多いです。具体的に言うと、関東男子御三家(開成/麻布/武蔵)、関東女子御三家(桜蔭/女子学院/雙葉)、神奈川御三家(栄光学園/聖光学院/浅野)、西の御三家(灘/ラ・サール/愛光)などなど・・・。この層は、夏休み以前から過去問を始めても良いと思います。
理由1:難関校を目指している子供たちは、もうすでに基礎が出来上がっている。
理由2:癖のある問題形式に早めに慣れ、秋以降の対策を有利にすすめる。
理由3:難関校は10年分(最低でも5年分)解く必要があり、早めに始めないと間に合わない。

実は、個別指導に通っているような生徒さんは、小5の冬休みくらいから過去問に取り組んでいます。

一般的に中学受験の過去問を解くのは秋以降にした方が良い

難関校が射程圏内にない子、個人的にはN偏差値55を超えていない子は絶対に手をつけるべきではないと思います。
理由1:まだ基礎が固まっていないので、過去問を解いても解けない=意味がない
理由2:学校によっては2年分くらいしか掲載のないところもあり、夏に解いてしまうのはもったいない。
理由3:器用に答えだけを覚えてしまい、本当の実力が分からなくなる。結果対策がしづらい。
理由4:取り組み方(実物大にコピーするとか)や、過去問ノート(解きなおして塾に提出)の作り方を教わってから取り組んだ方が効率的。

基礎に穴のあるレベルの子供たちに、夏休みから過去問をやらせても自信を喪失するだけです。しかも、過去問を解くには、解くだけでも1教科1時間はかかるので、正直時間の無駄その時間に夏期講習のテキストを解きなおした方が得られるものが多いと思います。過去問は早く始めれば良いという性質のものではないので、焦らず時期を待ちましょう。

中学受験の場合、過去問対策は秋まで何もやらなくて良いんだよね?

答えは「No!」ですえっ?言ってること違わない?(笑)はい、お子さんが過去問を始めるのは9~10月頃からで問題ありません。でもね、親御さんは立ち止まっていてはダメですよ。

過去問を解き始める秋に向けて準備をすすめる

いくら過去問を始めるのは秋からでいいとは言え、親御さんは夏から準備を始めてください。

受験を考えている中学校の赤本を購入する

一般的に過去問は難関校から順次発売されていきます。第一志望の学校の赤本は早めに購入しておくとモチベーションにもつながります。人気校ですと、売り切れのため店頭では手に入らないケースもありますのでご注意ください。数冊買うとかなり重くなりますので、ネット注文をお勧めします。

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親が過去問に目を通しておく

N偏差値55を超えていない子は、夏休みに過去問に手を出すべきでないと書きました。でもね、親御さんが解く分には全然かまいません。寧ろ、親御さんに時間があるなら是非過去問を解いて傾向と対策を早めに練ってください。

1回分だけならTRYしてみるのもあり

出来ないことを覚悟の上で、試しに解かせてみるという考え方はありだと思います。ただし、(もったいないので)第一志望校ではない学校にしてください。注意点としては、「今の段階で、合格最低点に届くことはあり得ない」ことをお子さんに宣言しておくことです。恐らく、実力相応校だったとしても、壊滅的に解けません。今の実力を目の当たりにします。でも、12月頃に同じ問題を解いてみると、もっと点数が取れるようになっているはずなんです。この比較から自分の成長を感じることもできます。そのために1度だけ早めに解いてみるのもありかなと思います。

過去問講座を活用しよう

個別指導塾では『過去問講座』なるイベントを開催している教室もあります。試験時間や休憩時間を本番同様に計って過去問を解いたり、解きなおしや解説までしてくれます。過去問は自宅で対策しにくい点もありますので、個別指導塾にお願いしてみると良いですよ。特に弟妹さんがいらっしゃるご家庭では、時間の確保だけでも苦労すると思いますので、過去問だけでも個別指導塾を利用するのはありだと思います。

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まとめ

過去問は、最後の仕上げとして使う貴重な教材です。難関校以外の受験生は、焦って過去問に取り組んでも効率的ではありません。貴重な小6の夏休みは苦手科目や基礎固めに使いましょう。



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