中学受験を考えているあなた、中学受験で苦しい思いをしているあなたに、是非読んでいただきたい本があります。悩んでいる親御さんにとっては、きっと助けになるはずです。私も子供たちの受験期間中、何度も何度も読み返しました。
中学受験と本との出会い
この本と出会ったのは、娘が中学受験をするかどうか悩んでいた時期。この頃私は、中学受験のメリット・デメリットを洗い出そうと、所謂マニュアル本を読み漁っていました。この日も本屋さんの棚を物色していると、目に入ってきた本のタイトルが何となく気になり手に取りました。帯に書いてあったのは「受験の価値は合否だけでは決められない!」「必笑」。心が揺さぶられました。すぐにその本を購入し、その足でスタバに向かい、一気に読み終えたのです。
中学受験が辛くて心が折れそうになった時
『もし中学受験で心が折れそうになったら』(おおた としまさ【著】 KADOKAWA出版)
この本は、中学受験を塾講師の視点から描いた物語となっています。中学受験を迷っている私の背中を押してくれたこの著書の中で、特に印象的だったのが、「イチローが小学生の時、友達と遊ぶのを我慢して練習に明け暮れていたというエピソードは賞賛されるのに、何故中学受験生はかわいそうだと言われるのか。夢に向かって頑張っていることに変わりはないはずなのに・・・。」というものです。
塾に通って勉強することは、決してかわいそうなんかじゃない。サッカーのクラブチームで夜遅くまで練習している子たちと何も変わらないんだ。好きなこと、興味のあることなら、親として全力で応援してあげたい。この日、私は娘を中学受験させる決心をしました。
苦しい中学受験生活にかかせないバイブル本
私の中学受験に於ける基本的な考え方は、この著書に大きく影響を受けています。学力だけではなく、人として大きく成長させてくれる中学受験。最後の先生から生徒への手紙は、涙なくしては読めません。何故中学受験をするのか、初心にかえるためにも是非ご一読ください。
ちなみに、著者のおおたさんは麻布高校のご出身だそうですよ。