【中学受験】不合格になった時の娘の本当の気持ち – 戦う受験生と母のカンパネラ

【中学受験】不合格になった時の娘の本当の気持ち

中学受験
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首都圏では1月10日から中学入試シーズンに突入します。本命はもちろんのこと、前哨戦として埼玉県や千葉県の入試を受けるお子さんも多いと思います。

中学受験には魔物がいる

模試感覚で受けるお子さんもいる1月入試。でも、本番はやはり模試とは違う。明確に「合格」「不合格」の線引きがされます。初戦は不本意な結果だったご家庭も結構いらっしゃいますよね。子供は受験会場の空気を肌で感じ、入試本番を迎えたその時初めて、やっと自分事として捉えることができると言われます。これが魔物の正体です本番に強い方だと思っていた娘も、この魔物にやられました。

想定外の不合格が続いた

余裕で組んだはずの1月入試。娘は緊張のあまり得意の国語で実力を発揮できず、それを引きずったまま他の科目の試験を受けてしまった。当然結果は不合格。これが3回続きました。恐らく娘は自信を無くし、「間違っているかも」「また落ちるかも」とう恐怖とひとりで戦っていたのだと思います。

やっぱり頼りになるのは塾

さすがに3回目の不合格を告げた時は布団の中に潜り、半日出てきませんでした。どんな言葉をかけても立ち直る様子はありません。そうですよね、12歳の少女にとって、この世の終わりくらい重い初めての経験なのです。
「私じゃダメだ。塾に連れて行こう。」その時私は、入試直前のガイダンスで先生が仰っていたことを思い出したのです。「受験は非日常です。塾に来ることで日常に戻ることができます。お子さんを落ち着かせる一番簡単な方法なので、困った時は塾に来てください。」私はすぐに支度をして、娘を塾に連れて行くことにしました。

不合格になって娘が一番不安だったこと

塾に行って話を聞いてもらおうと布団から引っ張りだした時、意外な言葉が娘から飛び出してきたのです。「塾になんて絶対に行かない!先生に申し訳なくて顔なんて合わせられない!」娘なりに先生の期待に応えようと必死だった。なのにまさかの不合格。今まで応援してくれていた先生に嫌われるのではないか。恥ずかしすぎて、申し訳なさすぎて、もう先生とは一生会えない・・・娘はそう思っていたそうです。娘が一番不安だったのは、親の反応でも、合格への拘りでもなく、お世話になった塾への恩返しができるかどうかだったのです。
娘の性格からして、1つも合格が取れていない状況で、次の塾の授業へは行きづらいだろうな~というところまでは、私も何となく予測していました。だからこそ、嫌なことは先に済ませてしまおうという思惑も私にはありました。でも、私の想像以上に娘の闇は深く、先生への感謝の想いが強かったことに驚きました。一瞬迷いましたが、嫌がる娘を無理矢理着替えさせ、引きずるように塾へと連れていきました。

塾の神対応

急に訪れた親子を、先生方は温かく迎えてくれました。合否以外の詳細については特にお話しませんでしたが、先生は長年の経験から状況を察して下さったのでしょう。先生方の顔を見て泣きだした娘を、室長が奥の教室へと連れていきました。その姿を見送りながら、「良かった。やっと泣いた。」と私はホッとしました。こんな状況でも全く泣かない娘を私はとても心配していました。塾に来て、娘は初めて泣くことができたのです。
娘が室長と面談している間、私は他の先生と今後のことについて相談をしていました。「A校を再チャレンジして、B校も追加で受験しようと思っています。」と伝えると、「お母さん冷静!それで良いと思います。B校の願書は確かこちらにあったと思うので、今ご用意しますね^^」当時はWEB出願というものがなく書面の願書が必要でしたので、この願書を学校へ取りに行く手間が省けたということは本当に有難かったです。そして、なんと先生はB校の過去問もコピーして用意してくださったのです。(今は著作権が厳しくなり、このような対応は難しくなっているようです。)

憑きものがとれた娘

しばらくして、室長が娘を連れて教室から出てきました。その娘の顔は晴れやかでした。後でどんな話をしたのか娘に聞いてみると、「そんなに泣くほど行きたかったの?行きたいのは2月に受ける学校だよね?今泣く必要ある?」と言われ、目が覚めたそうです。先生が他にどんな魔法を使ったのかは未だに分かりませんが、一度は心が折れてしまった娘を再び目標に向かって歩きださせてくれたのです。

中学受験は辛い思い出も糧になる

塾のフォローもあり、その後は順調に合格を取ることができました。準備万端で2月の入試を迎えられたことは、本当に良かったと思っています。もしあの時、娘を塾に連れて行かなければ、違う結果になっていたのかもしれない・・・と考えると怖いですね。
今大学生になり塾講師のバイトをしている娘は、この時の辛い経験がとても役に立っていると言います。苦しかった気持ちを鮮明に覚えているため、生徒さんたちが不安で潰れそうな時にも、具体的な言葉で伝え、励ますことができるそうです。泣いたことも無駄じゃなかったんですね。
つまり、娘は塾が・・・日能研が大好きってことは何年も変わらない事実なんだと思います。今やっと、恩返し出来ているのかな?

諦めなければ、桜は必ず咲きます。がんばれ受験生!🌸

↓なぜ我が子のことになると、こんなにも苦しいの? ひとり息子の中学受験挑戦の物語↓

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