志望校を決める際、イメージや偏差値だけで学校を選ぶことは大変危険です。実際学校を訪問して先生や生徒、環境や雰囲気を肌で感じとり、我が子がこの学校に合うかどうか、親御さんの厳しい目で見極めることが大切です。そのためには固定観念に捕らわれず、いろいろな学校を訪れてみることをお勧めします。
志望校は評判ではなく自分の目で確かめて決めよう
世間的に評判の良くない学校は、ネットの掲示板で悪口を言われていることも多く、無意識に志望校から外していたりしませんか？私もそうでした。ところがどっこい。そのような学校でも、何だかんだで人気校。それが不思議でならず興味本位で説明会に参加してみると・・・なんて良い学校なんでしょう！！！みなさんよくご存知ですね~。
評判が悪い＝万人受けしない個性のある学校とも言える訳です。つまり、その学校の校風にフィットすれば、最高の学園生活が送れるってことです。そんな訳で、実際訪れてみた結果、私の中で個人的にイメージの変わった学校をご紹介したいと思います。（実名出しちゃって大丈夫かなぁ、ドキドキ。）
説明会に参加してイメージの変わった学校ベスト3
1位 浪人率が気になる「桐朋中学校」
「本物の学問を学ばせたい」という姿勢は、理科の実験や観察に力を入れているところにも表れています。校内にプラネタリウムがあるってステキですよね。自主性を重んじている点も魅力。日本の将来を担っていく子は、このような環境で育つのかもしれないと思わせてくれる学校です。御三家・武蔵中学の併願校として人気なのもよくわかります。ヤギを飼っているところも似ていますよね（笑）
国立駅からの通学路がとても気持ちが良いので、是非見学に訪れてみてください。この環境が気に入って、そのまま一橋大学へすすまれる生徒もいるようです。こちらは校舎の作りが開放的で光の取り入れ方が好きなんだよな~。お昼に焼きたてパンが食べられるのも羨ましいです。
受験生の親御さんにとって、大学受験の浪人率は気になる点ではあると思います。個人的には、学校生活が受験に縛られていない、とことん好奇心を追求できる裏返しなのかなと感じました。こちらの学校に限らず、浪人するというのは、第一志望を諦めないってことでもあるので、悪いことではないと思います。実際、生徒さんは優秀なので、夢に向かってがんばって欲しいです。
2位 スパルタのイメージが強い「巣鴨中学校」
スパルタ教育で厳しいイメージが先行している学校ですが、先生方の熱心な想いに心を射抜かれます。マナーの悪い生徒、宿題をやらない生徒をしつこくしつこく指導してくれるようです。”厳しい＝諦めない”ということなんですね。親としては有難いことです。「大菩薩峠競歩大会」や「寒稽古」などのユニークな行事も多く楽しそう。それら行事にも意味があり、校長先生が一つ一つ丁寧にお話をしてくださり、あたたかい学校だなと思いました。
巣鴨の学生は、やさしくて力持ち。大学の合格実績も伸び続けていてすごいなと思います。校舎も新しくてキレイです。
3位 お金持ちが多そうな「学習院中等科」
皇室のイメージが強いので、日本で最も敷居の高い学校なのではないでしょうか。しかし、中学受験の場合、意外にも普通のご家庭のご子息ばかりだそうです。確かに、説明会に来ていた親御さんも他校と変わらない雰囲気でした。（ラフな格好での参加でも大丈夫でした。Gパン姿で来ていたお父様がいらしたくらいです。）
こちらも視野を広げるための「学問」を大切にしている感じでした。驚くほど自由な学校で、男の子が好きなことを掘り下げ、のびのびと成長できるそんな場所のように思いました。ただし、自由なのは高等科から。中等科はものすごく厳しいらしいです。しかし、厳しいというのは、当たり前のことが出来れば良いだけのこと。遅刻をしない、提出物を期限までに出す、忘れ物をしない、身なりを整える・・・う~ん、確かに出来て当たり前のことなんですが、特に提出物や忘れ物は、男の子苦手あるあるなので、ハードル高いですね（笑）でも、だからこそ、学校で厳しく指導していただけるのはありがたいなと思いました。
自然豊かな敷地も魅力的です。馬術部やアーチェリー部などの珍しい部活もあります。
イメージの変わった学校まとめ
武蔵・桐朋・学習院。この3校は、「自由」「学問」という観点からみると、とても似ているなと感じました。さすがは名門。これは実際学校へ足を運ばなければ分からなかったことです。
みなさんも食べず嫌いをせずに、いろいろな学校へ見学に行ってみてください。新しい発見があると思います。見逃したらもったいない学校がまだまだたくさんありますよ！
