ついに試験本番の朝!たったひとりで校舎に吸い込まれていく子供の後ろ姿に、大きな成長を感じる瞬間。それは頼もしくもあり、切なくもあり、親御さんたちの心は様々な感情が大渋滞で、朝から涙ぐむ人も少なくありません。やっとここまで辿り着いたね。
受験生へ最後にかける言葉
朝、お子さんを受験会場へ送り出す際、何と声掛けをしますか?「いつも通りね!」「見直し忘れなで。」「楽しんでおいで。」・・・親として最後にしてあげられることですから、いろいろ考えますよね。でも、別れ際は意外と時間ないです(笑)子供は気持ちが昂っているのか早く会場に入りたがり、あっけなく親の元から去ってしまうものなのです。「じゃあね~。」と笑顔で送り出すのが精一杯の時もあります。でも、それくらいで良いのかもしれません。
中学受験で親が入試会場に付き添えない時
中学入試は大半が親同伴で受験会場に向かいます。しかし、希に一人で会場に向かうお子さんもいます。娘がある学校を受験した時、ひとりの女の子と出会いました。
入試までに自立している子は最強
駅から学校へと向かう道で、私達の横を弾むように小走りですり抜けていく受験生。私は「きっとご両親はお仕事や何かのご事情で付き添えなかったんだろうな?」などと想像しながら、見守っていました。Nバックに沢山の御守りをつけ、たった一人で受験会場へと入って行く姿はとても勇ましく、芯の強さを感じました。自立していて普段からしっかりしたお子さんなのだと思います。全く知らないお嬢さんなのですが、「あなたならきっと大丈夫。がんばれ!」と、私は心の中で応援しながら何だかウルッときてしまいました。心細さや付き添いのいる周囲の子達を羨む気持ちは全部はね除けて、その子は輝いて見えたのです。
絶対に合格を勝ち取っている
私は今でも時々、あのお嬢さんの事が気になります。でもきっと、希望の学校に合格し、楽しい学校生活をおくっていると信じています。もし、あなたのお子さんが何らかの事情により、たった一人で受験会場に向かわなければならなかったとしたら・・・きっと大丈夫!お子さんは、凛とした姿で会場に入っていくでしょう。そして、見ず知らずの誰かがこっそり気にかけて見守っていてくれます。ライバルとか関係ないです。ここまでがんばってきた受験生全員を応援したくなる、そんな魔法が中学受験にはあります。
受験の形もひとそれぞれ
受験会場に親が付き添えることは当たり前ではないし、試験を受けられることも当たり前ではありません。
まずは、コロナやプレッシャーにも負けず無事試験の日を迎えられたなら、それだけで中学受験は大成功だと思います。最後はお子さんの力を信じて笑顔で送り出してあげてください。桜咲きますように。