中学受験は最後まで容赦ない。中学受験が終わったら、解放感でのんびりゆったりまったり、薔薇色の日々が待っている!と思っていた私に予想外の状況が・・・そう、まさかの受験ロスです。
受験ロスはある日突然やってきた
我が家は他のご家庭に比べて、特別熱が入っていた訳ではありませんが、それでも色々と格闘がありました。危機感のない子供にイライラしたり、成績に一喜一憂したり、まさかの不合格や、この世の終わりから救ってくれた合格も体験。(武勇伝はどのご家庭にもあると思います。)姉の時は、繰り上げ合格を待っていたこともあり、2月は精神的に疲労困憊。弟の時は免疫もあるし大丈夫だろうと油断していましたが、やはり寂しさや目標を失った不安などさまざまな感情が溢れてきて、涙ぐむ日々を送っていました。つまり、どっぷり受験ロスに陥ってしまったのですね。
中学受験で親の役目は終わった
親子で懸命に走り続けた数年間。特に2月入試の数日間は全力で駆け抜けました。それが、ある日突然「もう走らなくて良いよ」と止められてしまうんです。目の前の合格しか頭になかった私にとって、それは本当に突然の出来事でした。あんなに毎日お世話になっていた塾に、子どもをお迎えに行くことはもう二度とないんだ・・・そう思うと、とにかく胸が苦しくて、涙が溢れ、もうこの気持ちをどうして良いのか分からなくなってしまいました。幸い私は仕事をしていたので、会社にいる間は気もまぎれましたが、それでも自分が壊れてしまいそうで怖かったです。こんな状態が何週間か続きました。
中学受験最後の親の試練
中学受験は子供の人生の中で、親が伴走してあげられる最後の時間なのだと思います。1つの夢に向かって一緒にがんばれたこと、とても幸せでした。もう中学生になると親の出番は少なくなると言われます。こんなに密な時間を一緒にすごしてきたのに寂しいものですね。受験ロスは、親が最後に乗り越えなくてはならない試練なのです。
現実もやってくる
何とも言えない切ない想いに苛まれていた春。入学したその日のうちに、校長先生から警告されました。「中学受験は親子で勉強を進めていたご家庭が多いと思います。いきなり手を離さないでください。中間試験は比較的簡単なので何となく乗り切れてしまいますが、期末テストや夏休み明けから勉強についていけないお子さんが見受けられます。そうなると、楽しいはずの学校生活そのものが崩れます。もうしばらくは勉強を見守ってあげてください。」受験ロスのお父様お母様、安心して下さい。親の出番はまだしばらく続きますよ。まぁ、中学受験ほどではありませんがね。
↓娘の成績を伸ばしママ友に勝つ!教育熱は次第にエスカレートし、やがてそれは思いもよらぬ悲劇を招く。中学受験のリアルな恐怖を描いた小説。