中学受験の国語の問題は、本当に難しいですよね。特に女子校や共学の国語は、大人でも時間内に解ききれないことが多々あります。しかし、我が家の娘は弟と違い、国語が得意だったのであまり悩んだことはありません。
6年生のあの時までは・・・。
今回は、スランプに陥ったお姉ちゃんの国語のお話です。
中学受験する姉の国語スペック
・読書は好き。読むスピードも速い。
・文章を書くのも得意。作文、読書感想文はコンクール入賞常連。
・小学校の学期末漢字テスト(100問テストみたいなやつ)も自走で余裕の満点。
・大人顔負けの美文字。
・4科のバランスは 国語>理科>社会>算数
6年生の春頃、国語の成績が下がり始めました。偏差値40台まで。
「あれ?今回調子が悪かったね。」って状況が何度か続きましたが、特に気にしてはいませんでした。
私がやっと異常事態に気が付いたのは、6年生の夏期講習が終わる頃。
「これは、たまたまじゃないぞ。確実に成績が下がったまま浮上できていない。」
青ざめました。入試本番まであと4ヶ月、今から取り戻せるのか?
国語の成績が下がった原因は?
漢字や宿題、課題はきっちりこなしている。テストの解きなおしをしても、きちんと理解している。
(本人も「なんでこんなの間違えたかなぁ???」という感じ。)実力が落ちている訳では無さそうだけど、原因が全く分かりません。
解明のヒントとなったのは、ユリウスの先生との会話でした。
元々苦手な算数のフォローを個別指導塾ユリウスにお願いしていましたが、あまりにもひどい国語も追加でみてもらうようになったのです。
ある日、担当の先生からお電話をいただきました。
「ちょっと気になることがあって・・・。過去問なんですが、彼女の実力からすると正答率が良くなくて。でも、最後時間が10分くらい余るんですよ。見直しをすれば取れる問題があると思うんですけど。」
この先生の言葉で母はピンときました。
中学入試で国語を解く際気を付けること
早速翌日、家で過去問を解かせてみました。
大題1の文章を読み終わり、問題にとりかかろうとしたその時、
母:「はい、ストップ。一回止めて。」
娘:「?????何で?」
母:「いいから鉛筆置いて。あのさー、ちゃんと文章読んでる?」
娘:「読んでるよ。」
母:「読んでないと思うよ。だって・・・。」
この時使用した過去問は、以前参加した大手塾の入試速報会で傾向と対策を聞いたものでした。
こちらの学校の国語は文章量がとても多く、この年の大題1は「7分」で文章を読み切る必要があったとのこと。
なんと、これを娘は「2分弱」で読み切っていたのです。
娘の性格からして、恐らく時間が気になって文章を読み込めていないことが成績下降の原因。
・あなたは元々読む速度が早い。
・だから、あせらずにゆっくり読んでも時間はある。
・今までの3倍時間をかけても間に合う。
・もっと内容把握できるように時間をかけて良い。
これらを伝え、実際もう1度解かせてみると、6分くらいで読み込み、解答も完璧でした。
こんな事に気付いてあげられなかったなんて、親として寄り添い方が足りなかったなと反省。
中学入試本番にむけて国語のトレーニングをする
これ以降、週1回曜日と時間を決めて、国語の過去問を一緒に解くようにしました。(今までも家で過去問は解かせていましたが、私も同じ時間に一緒に解いてはいませんでした。)
得意科目を武器にするためには、放っておいてはダメですね。
そして何より、一緒に勉強できるって楽しいです。
私自身もだんだんと、解答パターンが見えるようになり、演習の大切さを身をもって感じることができました。
国語に自信がある子ほど油断しないで
6年生の夏にまさかの事態に陥りましたが、最後の模試では偏差値70台に戻り、何とか入試を乗り切ることができました。間に合って良かった。国語に自信のある女子の成績が突然下降した場合、こんなケースもあるよ!というお話でした。
あの時のユリウスの先生には感謝しています。
いろいろな方のサポートのお蔭で今があること、子供たちにはこれからも伝えていきたいです。